今回の現場の屋根材は『安田瓦56判』という瓦です。
袖瓦がズレているので修理のご依頼を頂きました。
袖部を見るとこんな感じです。
袖瓦が妻部の水切りから50~60㎜程度飛び出ています。
他県では意図的にこの様に端部の瓦を出すやり方もありますが、
瓦を木下地に対してしっかりと緊結しないとこの様にずれてしまう
場合があります。
今現場では袖瓦の焼き狂いが酷かった事もあり、部分的な揚げ替え工事を
することになりました。
写真は既存瓦を剥いだところです。
薄べニアで木下地を作っているところです。
防水下葺き材を張って平瓦を固定するための防腐水抜き瓦桟を
施工します。
また壁部からの雨水の侵入を防ぐために『壁捨て板金』も施工
させて頂きました。
壁捨て板金の先端部です。
この様にあらかじめ長めに細工した板金を平瓦の重なり部分から
出して納めていきます。
平瓦の復旧が終わり、土居棟瓦を葺いて工事が完成しました。
この度は弊社をご用命頂きましてありがとうございました。