この度は屋根の鼻折れ部分の瓦解体および復旧をご依頼頂きました。
<鼻折れとは・・・?>
まず現場の写真を見ていきましょう。
写真①
屋根の先端部である軒が折れて歪んでいるのが分かります。この現象を建築業界では「鼻折れ」と呼びます。
鼻折れが起きてしまう原因は大雪によるものです。
軒部は雪が溜まりやすく特に負荷が掛かります。新潟の雪は湿気を含み重くなるため軒部の負荷がより一層掛かります。
写真①の御宅のように軒出が多く出ている住宅であるほど、鼻折れのリスクが上がります。
昨冬の大雪で鼻折れの現場を多く目にしたものです。
それでは工事の流れを見ていきましょう。
写真②
写真③
写真④
既存の瓦を剥ぎます。(写真②)(写真③)(写真④)
間近で見るといかに大雪の威力が凄いかを見てうかがえます。
写真⑤
瓦を剥いだ後、大工さんに屋根下地を修繕して頂きました。
その上から下葺き材を敷設します。(写真⑤)
弊社ではゴムアスファルトルーフィングと呼ばれる下葺き材を標準仕様となっております。
ゴムアスファルトルーフィングは耐久性やシール性などが優れており、下葺き材の中でも優良な下葺き材です。
写真⑥
下葺き材の上から瓦桟を打ちます。(写真⑥)
弊社では防腐水抜き瓦桟と呼ばれる瓦桟を標準仕様としております。
防腐水抜き瓦桟は防腐処理が為されていて一般的な瓦桟より腐りにくく、水抜きと呼ばれる凹みが付いており万が一下地に水が入ってしまっても凹みを伝って軒先へ排水されるようなメリットがあります。
写真⑦
既存の瓦を復旧し工事完了です。(写真⑦)
この度は弊社を任命頂きありがとうございました。