この度は三州和瓦の葺き直し工事のご依頼いただきました。
工事箇所は屋根の「隅棟」と呼ばれる屋根の一番高い「本棟」から斜めに下ってくる棟を指します。
<屋根の葺き直し工事とは・・・?>
既存の屋根材をそのまま使用し、屋根の下地修繕及び補強を行うという工事内容です!
具体的な内容としては、
①既存の屋根材剥ぐ
②下地補強のためべニアを張る
③新品の下葺き材を敷設する(既存屋根材が瓦の場合は瓦桟を打つ)
④既存屋根材を使用し屋根を復旧する。
といった内容です。
工事内容は見てみましょう。
まず初めに既存の屋根の状況です。
写真①
少し見にくいとは思いますが、瓦とモルタルが接している部分が不揃いになっており隙間がある事が解ります。(写真①)
この僅かな隙間に水上から流れてきた雨水が浸入し、雨漏れを起こす原因となります。
写真②
写真③
実際に瓦を剥ぐってみると、屋根下地に雨水が入った痕跡が見受けられます。(写真②)(写真③)
写真④
その上から下葺き材を敷設します。(写真④)
写真⑤
敷いた下葺き材の上から棟芯に合わせて強力棟金具を施工していきます。
施工した金具に棟の冠瓦を留めるための棟芯木(受け木)を据付ます。(写真⑤)
写真⑥
棟の下地に南蛮漆喰(なんばんしっくい)をつみ、冠瓦を受け木に縫いつけて工事完了です。(写真⑥)
この度は弊社を任命頂き、誠にありがとうございました。