この度は、現場調査のご依頼を受け、揚がっている屋根材の劣化状況からシングル屋根材「オークリッジスーパー」へのカバーリング工事をご提案させて頂きました。
(そもそもカバーリング工事とは・・・？)
カバーリング工事とは既存の屋根をそのまま活用し、既存屋根材の上から別の屋根材を重ねて葺く工事を指します。
揚げ替え工事と比べて、剥ぎの作業費用、廃材処分費用、下地補強に用いる構造用合板の費用をカットできるため工事コストを下げる事が出来ます。
屋根リフォームでは、現状の屋根の状態を加味しつつお客様からのヒアリング内容（予算・希望のイメージ・性能等）により、様々な選択肢の中から最適な工法・材料を提案させて頂きます。
写真①
既存のコロニアルの写真です。(写真①)
写真を見るとヒビや欠けはありませんが、表面の塗装が剥げ屋根材として強度がなく屋根上を歩くだけで踏み割れしそうな状況でありました。
このまま放置すると次第に屋根材に支障が生じ、雨漏れを引き起こすリスクがあるためカバーリング工事のご提案を致しました。
写真②
初めに既存の棟に使われる板金と雪止め金具を解体しフラットな状態にします。
その上から片面粘着下葺き材と呼ばれる粘着式の下葺き材を敷設し、防水処理を行います。
カバーリング工事を行う際は片面粘着下葺き材を使用する事とマニュアルとして謳っております。
写真③
下葺き材の上からオークリッジスーパーの本体を葺いていきます。
並行して雪止め金具の設置も行います。
写真④
写真⑤
屋根の軒先部、ケラバ部に板金を回して防水処理を行います。(写真④,写真⑤)
写真⑥
写真⑦
写真⑧
屋根の換気口を開け(写真⑥)換気部材を設置し(写真⑦)、その上から棟部材(ヒップ＆リッジ)を被せて葺きます。
換気棟を開ける事で屋根裏の熱がこもることなく、乾燥や結露防止にもなります。
また構造木材の耐久性低下も防いでくれるため長くお住まいを長く良い状態で保つためにも非常に大切です。
写真⑨
本工事ではオニキスブラックと呼ばれるお色で施工致しました。
ブラック系の色は基本的にどんな外壁にも合わせやすく汚れも目立ちにくいため弊社の施工実績でも1番人気のあるお色です。
この度は弊社を任命頂きありがとうございました。
