今回の現場の屋根材は『三州和瓦』という和型の焼き瓦です。
えっ?なんで耐久性の高い焼き瓦を揚げ替えるの??
確かにそうですよね。そこで下の写真をご覧ください。
平瓦の重なり部が浮いているのがお分かり頂けますでしょうか?
また手前から3筋目の列がのこぎり刃の様に見えます。
これは『焼き物』特有の焼きグセによるものです。
こちらは平瓦の重なり部の写真ですが、焼きグセが強いせいで
切り込みを欠き落としながら葺いた瓦です。
結果的に長年の雨風により防水木羽板が劣化していました。
屋根の妻側に収まる袖瓦も焼きグセが強い瓦でした。
瓦を剥すとこの様に防水木羽が痛んでいました。
また隣り合う平瓦の切り込み部分も欠いて加工してありました。
さて!全体の瓦を剥いでみましょう。
こちらは屋根瓦を剥いだところです。
写真の様に一見、瓦は大丈夫そうに見えても屋根下地が痛んでいる
というケースはよくある事です。
こちらも屋根瓦を剥いだところです。
こちらも瓦を剥いだところです。
んっ?
そうなんです。屋根はすべて同じ程度で痛むのではなく、風向きに
関係する屋根の方角でかなり違ってきます。
こちらは平瓦の尻下がりの再発防止の為に『薄べニア板』を張っている
ところです。
こちらも薄べニア板を張っているところです。
木下地工事が終わり『防水下葺き材』を張っているところです。
こちらも防水下葺き材を張っているところです。
平瓦を固定するための『防腐水抜き瓦桟』を施工しているところです。
谷板金を入れてから平瓦を葺いているところです。
この部位は特に雨仕舞いが重要な箇所になるので板金も『二段ハゼ』
加工したものを使いました。
二階屋根の平瓦を葺き終わったところです。
棟瓦を施工するための『熨斗瓦』を荷揚げ作業をしているところです。
鬼瓦を取り付けているところです。
銅線を五重に結わえたもので鬼瓦を縛り、棟木に打ち込んだステン
ビスに固定して取り付けます。
鬼瓦の取り付けが終わり、棟瓦を積み上げるための台座を作ります。
台座の作業が終わったらいよいよ棟瓦の積み上げ作業です。
水糸を水平に張って『小熨斗瓦』で一段目を決めたら二段目、三段目と
積み上げていきます。
二階の屋根工事が完成しました。
こちらは隅棟瓦を積み上げているところです。
隅棟瓦葺き工事が完成しました。
谷廻りの瓦工事も完成しました。
下屋根の工事が完成しました。
土居棟(壁際)の瓦工事が完成しました。
二階の屋根工事が完成しました。
この度は弊社をご用命頂きましてありがとうございました。