今回の現場の屋根材は『安田瓦49判』です。
49判とはセメント和瓦と同じ規格で作られており、新潟県産の『安田瓦』の中では
古い規格の瓦です。
既存の瓦を剥いでいるところです。
瓦を剥ぎ終えたら、べニア板を張り屋根の不陸を直していきます。
べニアを張り終えたら、防水下葺きを施工していきます。
防水下葺きを張ったら、瓦桟を施工し屋根材の荷揚げを行います。
写真の緑色のものが『瓦桟』です。弊社では防腐加工と水抜き加工が施された
瓦桟を使用しています。
袖瓦を葺いているところです。
写真をよ~くご覧ください。瓦桟に少しえぐりこみが付いているのが
お分かりでしょうか?これが先ほどご説明した『水抜き加工』です。
これを使う事により、万が一、瓦が破損しても水が上から下に抜けますので
雨漏りがしにくくなります。
平瓦を葺いているところです。
平瓦を葺き終えたら最終工程の『棟瓦葺き』に入ります。
写真は鬼瓦を取り付け、棟瓦葺きの下準備をしているところです。
漆喰でしっかりと台座を作り、その上に『熨斗瓦』と『漆喰』を
交互に重ねていきます。
写真の長く伸びた銅線は『冠取り』といっ最後に取り付ける冠瓦
を縛るものです。
向き合う左右の熨斗瓦は一枚一枚銅線で連結させていきます。
更に漆喰にステンレス釘を打ちこむことにより、漆喰の硬化後、
棟瓦全体の強度が上がります。
工事が完成しました。やっぱり『和瓦』はカッコいいと思います。
この度は弊社をご用命頂きましてありがとうございました。