今回の現場の屋根材は『能登瓦』という主に石川県の加賀市で生産
されている焼き瓦です。佐渡は古くから能登半島との商業船が出入りしている
事から能登瓦が使われている家屋が多いところです。
第二次世界大戦中、アメリカの戦闘機から『明かりに照らされたく黒瓦は綺麗だった』
というお話は有名ですが、太陽に照らされた瓦も宝石みたいで綺麗ですね。
今回は瓦が古くなった事と、固定用の銅線が伸びてしまい所々ズレてきたという事で
三州和瓦に揚げ替える事になりました。
こちらは瓦を剥いでいるところです。裏が竹林だった事もあり、瓦の下には
沢山の葉っぱが入っていました。他にも松林など針葉樹がそばにある屋根は
葉っぱが入ることはよくあることです。
瓦剥ぎが終わりました。これから葉っぱの掃き掃除です。
屋根面の清掃が終わったら薄べニアを張っていきます。
当ホームページの施工記録で『修理⇒和風瓦』でも説明がありますが
『瓦の尻下がり防止』にはとても効果のある工事です。
べニア張りが終わったら防水下葺き材を張っていきます。
ここまで工事が進むと、多少の雨が降っても安心です。
防腐水抜き瓦桟を打ち終えて、瓦を揚げているところです。
こちらは下屋根の瓦を揚げているところです。
平瓦葺きが終わりました。『袖瓦』のところに見える銀色の点
は、風の強い佐渡ヶ島での強風対策としてステンレスビスを施工
させて頂きました。
途中写真が抜けていてすみません。棟瓦葺きが終わったところです。
こちらは下屋根の本棟部の完成写真です。
黒瓦は独特の光沢があり白漆喰と相まって高級感があります。
こちらは妻側から写した完成写真です。
こちらは下屋根の土居棟部(壁部)の完成写真です。
『真壁』ということもあり難しい工事でしたが無事に完成できました。
この度は弊社をご用命頂きましてありがとうございました。